「蓄電池ってどのくらいの容量が必要なのかな?」
という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。容量が小さすぎると必要な電力を確保できず、大きすぎると初期コストが高くなってしまいます。適切な容量を選ぶことは、蓄電池導入の成功に直結する重要なポイントです。
本記事では、家庭に必要な蓄電池の容量目安、容量の選び方、コストと補助金を考慮した蓄電池選びなどについて解説します。蓄電池の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、以下では東京都で太陽光発電の導入を検討している方に向けて当メディアおすすめの施工会社を紹介していますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
家庭に必要な蓄電池の容量目安はどれくらい?
家庭用蓄電池の適切な容量は、家族構成や生活スタイル、住宅の広さなどによって大きく異なります。ここからは、家庭に必要な蓄電池の容量目安について解説します。
以下で詳しく解説します。
一人暮らし・少人数家庭向け(3~6kWh)
一人暮らしや2人世帯などの少人数家庭には、3~6kWhの容量が適しています。この容量は、冷蔵庫や照明など最低限の電気機器を約半日~1日程度使用できる電力量です。特に電力使用量が少ない家庭や、日中は仕事で不在が多く夜間の電力使用が中心の家庭に向いています。
価格面でも比較的手頃なため、初期投資を抑えつつ蓄電池のメリットを得たい方にも適しています。ただし、エアコンなど大型家電の使用には制限があり、特に夏場や冬場は連続使用時間が短くなる点に注意が必要でしょう。
標準的な家庭向け(7~10kWh)
3~4人家族の標準的な家庭には、7~10kWh程度の容量がおすすめです。この容量があれば、冷蔵庫や照明はもちろん、テレビやエアコンなどの主要な家電も含めて、一般的な家庭の夜間の電力需要をほぼカバーできます。平均的な家庭の電力使用量を考えると、日没後から翌朝までの電力を賄うのに適した容量といえるでしょう。
また、短期間の停電時にも、必要な電力を1日程度確保できるため、防災面でも安心感があります。太陽光発電システムと組み合わせる場合も、昼間に発電した余剰電力を効率よく貯められる容量です。価格と性能のバランスが取れており、多くの家庭で選ばれている定番の容量帯といえます。
大容量で余裕を持ちたい家庭向け(11kWh以上)
大家族や電力消費の多い家庭、また停電時の備えを重視する家庭には、11kWh以上の大容量モデルが適しています。大型の住宅やオール電化住宅、電気自動車を所有している家庭など、電力消費量が多い場合に余裕を持って電力を確保できます。
特に、IHクッキングヒーターやエコキュートなどの大型電気機器を多用する家庭では、十分な容量を確保することで、より多くの電気代節約効果が期待できるでしょう。
また、長期停電への備えとしても安心感があり、災害時に1~2日程度の電力確保が可能です。ただし、初期投資額は高くなるため、電力使用量や将来的なライフスタイルの変化も考慮して判断することが重要です。
家庭用蓄電池の容量選びが重要な理由
家庭用蓄電池の容量選びは、導入効果と費用対効果を左右する重要な要素です。容量が小さすぎると必要な電力を確保できず、蓄電池導入のメリットを十分に享受できません。逆に大きすぎると初期コストが高くなり、投資回収に時間がかかってしまいます。特に太陽光発電と組み合わせる場合、適切な容量選びは自家消費率や売電量にも影響します。
また、災害時のバックアップとして考える場合も、どの程度の期間、どの家電をカバーしたいかによって必要な容量は変わってきます。家族構成やライフスタイルの変化も考慮に入れ、長期的な視点で適切な容量を選ぶことが大切です。蓄電池は10年以上使い続ける長期投資ですから、将来のニーズも見据えた容量選びが重要といえるでしょう。
家庭用蓄電池の容量の選び方
ここからは、家庭用蓄電池の容量の選び方について解説します。
以下で詳しく解説します。
家庭の1日あたりの電力消費量に合わせて選ぶ
最も基本的な蓄電池容量の選び方は、家庭の電力消費パターンに合わせる方法です。まず、電気料金の明細書を確認し、1日あたりの平均消費電力量を把握しましょう。一般的な4人家族の場合、1日の消費電力量は約10~15kWhですが、そのうち夜間に使用するのは約4~7kWh程度です。
蓄電池は主に夜間の電力をカバーするものと考えると、この範囲の容量が目安になります。より正確に判断するには、スマートメーターのデータを活用するか、家庭の電力消費量を計測できる機器を使って、時間帯別の消費電力を調査するとよいでしょう。
季節による電力消費の変動も考慮し、夏と冬のピーク時の使用量もチェックしておくと安心です。
停電時にどのくらいの電力を確保したいかで選ぶ
蓄電池導入の目的が防災対策である場合は、停電時にどの程度の電力を確保したいかという視点から容量を選ぶことが重要です。まず、停電時に必要な電気機器とその消費電力を把握しましょう。
冷蔵庫(約40~60W)、LED照明(1つあたり約10W)、スマートフォン充電(約10W)などの必須アイテムに加え、季節によってはエアコン(約700~1500W)も考慮する必要があります。これらの機器を何時間使用したいかを検討します。一般的に、最低限の生活に必要な電力を1日確保するには3~5kWh程度、エアコンなども含めてより快適に過ごすには7~10kWh以上が目安となります。
停電の想定期間も重要で、近年の大規模災害では数日間の停電も発生していることから、太陽光発電との併用も考慮すると良いでしょう。
太陽光発電の余剰電力とのバランスを考えて選ぶ
太陽光発電システムと蓄電池を併用する場合は、太陽光パネルの発電量と蓄電池容量のバランスが重要です。太陽光発電の容量が大きすぎると余剰電力を十分に蓄えられず、小さすぎると蓄電池を効率的に活用できません。一般的な目安として、太陽光発電システムの容量の1.5~2倍程度の蓄電池容量が適切といわれています。
例えば、5kWの太陽光発電システムには、7.5~10kWhの蓄電池が相性が良いでしょう。また、日々の発電パターンと電力消費パターンのマッチングも重要です。季節による発電量の変動も考慮し、冬場など発電量が少ない時期でも対応できる容量を検討することをおすすめします。
コストと補助金を考慮して蓄電池を選ぼう
蓄電池の容量選びでは、コストと経済性も重要な判断基準です。家庭用蓄電池の価格は容量によって大きく異なり、一般的に1kWhあたり15~20万円程度です。したがって、5〜11kWhモデルで125万〜185万円、11〜16kWhモデルで185万円~260万円程度の初期投資が必要になります。
ただし、国や自治体からの補助金を利用することで、実質負担額を大幅に軽減できる可能性があります。国の補助金では、定置用リチウムイオン蓄電池の導入に対して、容量に応じて数十万円の補助が受けられる制度があります。こうした補助金は年度ごとに予算や条件が変わることが多いため、最新情報の確認が必要です。
経済性を考える際には、初期コストだけでなく、電気代削減効果や蓄電池の耐用年数も踏まえた総合的な判断が大切でしょう。
参照元:エコ発電本舗
最適な蓄電池容量を決めるなら、信頼できる施工会社に相談しよう
蓄電池の最適な容量を決めるには、専門的な知識と経験が必要です。家庭ごとの電力使用状況や生活スタイル、太陽光発電との連携など、多角的な視点から最適な提案ができる信頼できる施工会社に相談することをおすすめします。
良い施工会社は、まず家庭の電力使用状況を詳しくヒアリングし、場合によっては電力測定器を設置して正確なデータを収集します。施工会社を選ぶ際は、蓄電池の取り扱い実績や、メーカーの認定資格を持っているかなどをチェックするとよいでしょう。
複数の蓄電池メーカーを取り扱っている会社であれば、より中立的な立場でアドバイスを受けられる可能性が高いです。アフターサポートの内容も重要な選択基準になりますので、導入後のサポート体制も確認しておきましょう。
東京都で太陽光発電の導入を検討している方は『サンドリア』がおすすめ

項目 | 詳細 |
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会社名 | 株式会社サンドリア |
所在地 | 東京都千代田区神田錦町2-9 大新ビル3階 |
設立年月日 | 1998年2月13日 |
公式サイト | https://solar.sandoria.link/ |
株式会社サンドリアは、関東エリアで住宅向け太陽光発電システムの設計・施工を手がける企業です。東京都千代田区に本社を構え、約10,000件以上の施工実績を積み重ねてきました。
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まとめ
家庭用蓄電池の適切な容量選びは、家族構成や生活スタイル、導入目的によって大きく異なります。一人暮らしや少人数家庭なら3~6kWh、標準的な家庭なら7~10kWh、大家族や電力消費の多い家庭なら11kWh以上が目安となります。
選び方としては、日常の電力消費量、停電時の必要電力、太陽光発電との相性を考慮することが重要です。またコスト面では、初期費用だけでなく補助金の活用や長期的な電気代削減効果も検討すべきでしょう。最終的な判断は、専門知識を持つ信頼できる施工会社に相談することをおすすめします。
適切な容量の蓄電池を選ぶことで、電気代の節約、停電時の安心、環境への貢献など、蓄電池導入の様々なメリットを最大限に享受できます。自分の家庭に合った最適な容量を見つけ、快適でエコな生活を実現しましょう。